みなさんこんにちは。院長の三田です。
今回はまた新しい機械を導入しましたのでご説明していきます。
今回導入しましたのは、NEUSTDTJAPAN社製の「キツツキコントラ」です。
https://www.neustadtjapan.com/index.html
この機械は根管治療に使います。
根管治療の道具ばかり買っているようにみえますが他の物も導入しています(笑)。
他の物はまたブログで紹介していきますね。
この機械に、根管の中に挿入してお掃除するファイルという器具を装着します。
これがファイルです。
これを
こう装着します。
この機械は根管の中でファイルを1.35ミリ幅で超高速上下運動させます。
ファイルを横に回転させる機械はありますが、上下に動かすものはキツツキコントラしかありません。
キツツキコントラはこの回転運動ではない上下運動が特殊で、この動きにより色々なメリットが生まれます。
①ファイルの破折防止
根管治療において一番多い偶発症がファイルの破折です。一般的な方法は、金属の刃がついたファイルを回転させて根管内壁を削りとり感染部を取り除くというものです。髪の毛ほどの細く硬い根管に刃を回転でねじ込みますので、刃が根管に食い込み、金属の限界を超えるとねじ切れます。これは回転運動によるものです。
キツツキコントラはファイルを回転させず上下運動により穿つようにして内壁を削りますのでファイルにねじ切れる力がかからず破折はかなり起きにくくなります。
②根管の破折防止
刃を回転運動させ物を削ると、周囲を巻き込み引きはがす力が周囲にかかり破損、破折、クラック(ヒビ)が起きます。歯以外のものでもそうです。電動割り機も同じ理論らしいです。根がわれると抜歯になってしまうことが多いです。
③根管の形を壊さない
回転運動で物を削ると必ず円形に拡大されます。しかし根の形は円形ではありません。上下運動で根管壁にそって削っていくと、余計なところを削らないオリジナルの形で拡大できます。
こんなメリットがキツツキコントラにはあります。ただ、デメリットもありまして上下運動の振動が患者様には少し怖いみたいです。説明はしてから始めていますが、なるべく衝撃の少ないように修行中です。
根管治療にお悩みなら玉川学園前駅マルシェ歯科まで。