こんにちは。院長の三田です。
今回は、世界中の根の治療の専門家の先生が使い始めているMTAセメントについてです。
MTAセメントはMineral Trioxide Aggregate セメントの略で、優れた生体親和性(体に優しい)や硬組織形成促進作用(根管に蓋をしてくれる)を持つ根管治療に使われる材料です。
導入したMTAセメントは二つに分かれており、根管を詰めるものと、歯の途中に空いてしまった穴(パーフォレーション)を埋めたりするものに分かれています。
今回は根管を詰めるためのものについて説明していきます。
右が根管を詰める用ですね。
特徴としては、
①従来の根管を詰める材料は、劣化し、体積が20~30%縮小して封鎖性が低下すると言われています。人間の体は死腔(すきま)があると細菌繫殖し化膿しますが、MTAセメントは硬化時に膨張するので根管と根管充填材との間に生じる死腔を軽減し化膿のリスクを下げます。
②水酸化カルシウムが含まれているので、強アルカリ性をもち、細菌の再増殖を防ぐという効果があります。
③水分を吸って固まる特徴があり生体内で使うのに適しています。
④個人的に一番大事だと思っている特徴は、根管充填時にはクリーム状で時間が経つと固まることです。根管というのはかなり複雑な形をしています。そこに従来の材料のような形が決まっている材料だと死腔ができやすいです。MTAセメントは充填時には形が決まっていないのでどんな形にも対応できます。
MTAセメントは従来の材料と比べると改良されています。
当院でも導入しておりますので、気になる方は玉川学園前駅マルシェ歯科まで。