こんにちは。
今回もマイクロスコープを使った根管治療の続きです。今回は当院で根管治療につかう器具を説明していこうと思います。
①ニッケルーチタン ファイル
ファイルとは根管の中を掃除する器具のことです。
従来はステンレススチールという素材のファイルが使われてきました。しかし、ステンレススチールのファイルは弾力が低く、湾曲している根管の形についていけずに根管の形を変えてしまったり、途中でファイルが破折して根管内に残ってしまうことが多々ありました。
ですので、当院ではステンレススチールだけでなく、ニッケルーチタンファイルを導入しています。
ニッケルーチタンファイルは弾力があり、根管のオリジナルな形態を損なわずに治療ができること、ファイルの破折のリスクを下げることができることができます。
②GP(ガッタパーチャ)リムーバー スピア
スピアは根管に詰められている古い詰め物を取る道具です。
根管は必ずしも円形とは限らず楕円形の場合や溝がある場合もあります。しかし、根管内をきれいにするファイルという道具は円形です。つまりファイルを通すだけでは詰め物や神経がとりきれず、全てとるには過度に中を拡大しなければとれません。根管内を過度に拡大すれば根管壁が薄くなり破折のリスクがあがってしまいます。そのため、先端に矢じりがついていて、引っかけて詰め物をとる器具を使います。歯質を削ることなくきれいにできます。
③根管内専用超音波チップ
根管内の根管内壁をきれいにしたり、古い詰め物をきれいにしたり、隠れた根管をみつけたりします。
超音波チップは、普段歯を削るダイヤモンドバーと違い、高速回転で削るのではなく超音波による高速振動により歯を削ります。なので、少量ずつしか削れないため細かい根管内を削りすぎるのを防ぎます。このチップがないとダイヤモンドバーを使うしかなく、誤ってすぐに歯に穴をあけてしまいます。
当院では、このような道具を使い根管治療をしています。
心配な箇所がある方は玉川学園前駅マルシェ歯科までご連絡おまちしております。